「ジリリリリ!」 目覚ましで目が覚めたら、もう朝の10時を回っていた。 今日はお兄ちゃんと動物園に行くって約束してたのに。 約束の9時、もう過ぎちゃってる。どうしよう…。 「彩!」 あれ、お兄ちゃんの声だぁ。どこから聞こえるのかな? 「彩っ!」 ふとカーテンを開けたら、マンションの入り口にお兄ちゃんの姿が見えた。 あれ…お兄ちゃん、いつも寝坊して遅れて来るのに。今日は珍しいな。 「お兄ちゃんごめんなさい、寝坊しちゃった…。ちょっとだけ待ってて!すぐ準備するからっ!」 でも、着ていく服がなかなか決められない。だけど、お兄ちゃんはこっちを見て優しい目をしている。 「そんなに急がなくていいよ、時間はいっぱいあるんだから。」 お兄ちゃんの爽やかな笑顔に、心臓が爆発しそうになる。 「う、うん。もうちょっとだからっ!もうちょっとだけ待ってねっ、お兄ちゃん。」 「……。焦ってる彩も可愛いなぁ。」 ふは…っ!し、しんぞうとれるっ…! やっと準備が整い、家を出ることに。 今日はなんだかお兄ちゃん、違う人みたい。 「今日は歩いて駅まで行こっか。」 「う、うん。お兄ちゃん。」 二人でとことこと歩き始める。最近、季節が変わったせいか、ちょっと肌寒い。 セーターの袖口で指を覆っていたら、突然お兄ちゃんが私の手を握ってきた。 「ちょっと寒いしさ、手、つなごっか。」 もふ…っ! お兄ちゃんの格好良さに、一瞬意識を失いかける。 電車には乗れたものの、休日ともあって満員電車。 当然座ることもできず、電車の中は、人で溢れかえっている。 ちょっと揺れるだけで、体に負担がかかる。 ふと顔をあげたら、そこにはお兄ちゃんが私をかばうようにして立っていた。 「俺がここにいるから、大丈夫だよ。」 にょ…っ!し、しんぞうとれた…! 今日のお兄ちゃんは格好良すぎて辛い。 どうして?私のお兄ちゃんがこんなに格好良いわけがない! 続く。 あのー…私入部したときにキョウスケさんの妄想日記読んだんですけど、今読み返したら似てますね。なんででしょう。怖いよう。 でも、あと5日乗り切るにはこうするしかなかったんです。 先輩方。 私がこんな日記書いたからっていって、明日から私と話すのやめようなんて思わないでください。 明日から強く生きていくと決めたよ。 彩坊 |
2011年9月29日木曜日
「私のお兄ちゃんがこんなに格好良いわけがない」
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