2011年9月29日木曜日

「私のお兄ちゃんがこんなに格好良いわけがない」

 
 
「ジリリリリ!」
 
 
目覚ましで目が覚めたら、もう朝の10時を回っていた。
 
今日はお兄ちゃんと動物園に行くって約束してたのに。
 
約束の9時、もう過ぎちゃってる。どうしよう…。
 
 
「彩!」
 
あれ、お兄ちゃんの声だぁ。どこから聞こえるのかな?
 
「彩っ!」
 
 
ふとカーテンを開けたら、マンションの入り口にお兄ちゃんの姿が見えた。
 
あれ…お兄ちゃん、いつも寝坊して遅れて来るのに。今日は珍しいな。
 
 
「お兄ちゃんごめんなさい、寝坊しちゃった…。ちょっとだけ待ってて!すぐ準備するからっ!」
 
 
 
でも、着ていく服がなかなか決められない。だけど、お兄ちゃんはこっちを見て優しい目をしている。
 
 
「そんなに急がなくていいよ、時間はいっぱいあるんだから。」
 
 
お兄ちゃんの爽やかな笑顔に、心臓が爆発しそうになる。
 
 
「う、うん。もうちょっとだからっ!もうちょっとだけ待ってねっ、お兄ちゃん。」
 
 
 
「……。焦ってる彩も可愛いなぁ。」
 
 
 
ふは…っ!し、しんぞうとれるっ…!
 
 
 
やっと準備が整い、家を出ることに。
今日はなんだかお兄ちゃん、違う人みたい。
 
 
「今日は歩いて駅まで行こっか。」
 
「う、うん。お兄ちゃん。」
 
 
 
二人でとことこと歩き始める。最近、季節が変わったせいか、ちょっと肌寒い。
 
セーターの袖口で指を覆っていたら、突然お兄ちゃんが私の手を握ってきた。
 
 
「ちょっと寒いしさ、手、つなごっか。」
 
 
もふ…っ!
 
 
お兄ちゃんの格好良さに、一瞬意識を失いかける。
 
 
電車には乗れたものの、休日ともあって満員電車。
 
 
当然座ることもできず、電車の中は、人で溢れかえっている。
 
ちょっと揺れるだけで、体に負担がかかる。
 
 
ふと顔をあげたら、そこにはお兄ちゃんが私をかばうようにして立っていた。
 
 
「俺がここにいるから、大丈夫だよ。」
 
 
にょ…っ!し、しんぞうとれた…!
 
 
今日のお兄ちゃんは格好良すぎて辛い。
 
 
どうして?私のお兄ちゃんがこんなに格好良いわけがない!
 
 
 
 
続く。
 
 
 
 
あのー…私入部したときにキョウスケさんの妄想日記読んだんですけど、今読み返したら似てますね。なんででしょう。怖いよう。
 
 
でも、あと5日乗り切るにはこうするしかなかったんです。
 
先輩方。
私がこんな日記書いたからっていって、明日から私と話すのやめようなんて思わないでください。
 
 
明日から強く生きていくと決めたよ。
 
彩坊
 
 
 

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